あくまで法律のはなし

なぜか福岡で働くことになった弁護士が、なぜか福岡で独立しなければならなくなったブログ

刑事事件の量刑にはいろいろ発見がある

 最近、第一東京弁護士会が出している量刑調査報告集5巻を買いました。

 様々な犯罪について、平成25年4月から平成28年9月までの刑事裁判の量刑が載っています。

 実務家以外には完全に用無しの本なので、Amazonなどでは取り扱いがないようですが、法律家向けの書籍を扱う至誠堂オンラインショップで通販しています。

 どういうときに使うかというと、刑事弁護をするとき、被疑者・被告人に、量刑相場を説明する際に使用します。

 普段から刑事弁護をやっている弁護士なら、だいたい感覚的に量刑相場は分かるのですが、やっぱり他人に説明するときには、具体的な資料を提示したほうが良いので、新しいのが出たら買うようにしています。

  この本、ざっと目を通してみると、実に多くの犯罪が「執行猶予」になっているということに気付かされます。

 犯罪を縁遠いものだと思っている人も多いでしょうが、過去に犯罪を犯した人なんて、我々の周りに普通に住んでいるのだということが良くわかる資料です。もちろん、殺人などの重罪では、なかなか執行猶予はつきませんが、それなりに悪質な犯罪でも、前科がなければ、全部が、いきなり刑務所に行くわけではないのです。

 法律家以外が読んで面白いものではありません(というか、法律家が読んでも、別に面白くはない)が、どのような犯罪がどう処理されているのか、興味がある人は読んでみてはいかがでしょうか。