BLEACHはどうすれば良かったのか

 ちょっと漫画の話です。

 ルキア奪還編までは面白かったのに(ネットでよく言われてますよね)、その後失速した週刊少年ジャンプBLEACHですが、原因は何だったのでしょうか。新キャラに魅力がなかったとか、引き延ばし方があからさまだったとか、いろいろ言われていますが、個人的に思うところをまとめてみます。

①チャンバラに徹するべきだった

 卍解が出てくるまでは、BLEACHの戦闘といえばチャンバラでした。卍解が出てきてからも、当初は、剣一本で巨大な卍解にどう立ち向かうかという面白さがありました。

 しかし、その後は、敵が良く分からない異能力で襲ってくるようになり、しかも、卍解でなければ勝てない敵が多く、刀で戦っているというイメージが、どんどん薄れてしまったような気がします。

 BLEACHは最後までチャンバラに徹したほうが良かったのではないでしょうか。

②空を舞台にすべきではなかった

 背景を描くのが面倒だったのか、途中から、空に立って戦う描写が増えました。①とも関係しますが、基本的に、剣で戦う以上、空中戦には違和感がありすぎです。殺陣というのは、間合いを取り合う戦闘描写ですから、位置関係が分かるように、背景のある地上で戦わせて、距離感を伝えなければ、緊迫感もなくなってしまいます。

 やはりチャンバラである以上、地上で戦わせるべきだったのではないでしょうか。

③新キャラを抑えるべきだった

 ルキアを奪還した時点で、護廷十三隊全員の能力が明らかになっていませんでした。

 浮竹、京楽、卯ノ花、元柳斎、砕蜂卍解も披露しておらず、それほど深いドラマもなかったので、まだまだ護廷十三隊を掘り下げる余地があったはずです。初期メンバーは読者人気も高く、まずは彼らを掘り下げていく方が、ファンも喜んだのではないでしょうか。

④もっと早く卍解を披露するべきだった

 最期まで、愛染と浮竹は卍解を披露しておらず、卯ノ花の卍解は効果不明のままでした。京楽も元柳斎も、卍解を披露したのは最終決戦の時で、いくらなんでも遅すぎます。読者は、みんな、ルキア奪還時点から、まだ卍解を披露していない隊長たちの能力が気になっていたのですから、さすがに中盤くらいには、全員能力を明らかにすべきだったのではないでしょうか。

 アニメや映画でオリジナルストーリーを作るにも、各隊長の卍解が分からなければ不便だし、不自然です。漫画の構造自体、ストーリーというよりも、魅力的なキャラクターの格好良いシーンで魅せるものなのですから、早めに卍解を全員披露すべきでした。

⑤一護の卍解に制限をつけるべきだった

 主人公の卍解が空気過ぎます。

 スピードが上がるという効果ですが、敵が一護のスピードに全くついていけなければ戦いにならないので、そういうわけにはいきません。となると、一護の卍解に魅力がなくなってしまいます。

 やはり、卍解は奥の手ということにしておいて、基本は始解で戦い、卍解には簡単に頼れない制限をつけるべきだったのではないでしょうか。一護はもともと人間なので、なにかしら理由をつけて、卍解に制限をつけることは可能だったはずです。

 そうすることで、護廷十三隊隊長格の強さを引き立たせることができたでしょうし、主人公たちの「助っ人」としての魅力も出せたのではないでしょうか。

 

 BLEACHは長期連載で、ファンも多かったので、人気漫画ではあったと思います。それだけに、読者としても、「もっとこうすればよかったのに」と言いたくなるのでしょうね。